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「胸腹部臓器の障害についての説明」

2.膵臓の障害について

  膵臓は,ほぼ第1腰椎の前面に位置する消化腺です。位置的にハンドルと脊柱に挟まれて損傷を受けるケースが多い。 

 膵臓の中には膵管と呼ばれる膵液の排出器官があり,これが損傷すれば消化酵素を含んだ膵液が漏出して周りの器官を溶かし,外傷性膵嚢胞となることがある。 また,膵臓にはレンゲルハウス島と呼ばれる内分泌器官があり,ここからはインシュリンが分泌されている。 

 インシュリンが分泌されなくなると,体内の血糖値が下がらず,また,血糖がエネルギーとして利用されなくなるため栄養障害が生じ,糖尿病となる。

 膵頭部を損傷した場合,膵頭十二指腸切除術が行われるが,膵頭部・総胆管・胃幽門側及び十二指腸を切除する大手術であって,体力の回復が困難であることが多い。

 

3.肝臓の障害について

 (1)肝切除

   肝臓の予備能力は極めて高く1/3程度の切除では日常生活上,後遺障害があらわれないことが多い。 しかし,切除部分が大きければ,残存部位の負担となり,将来,肝障害を起こした場合,軽度であっても予備能力がないために,急激に症状が悪化する恐れがある。

 

(2)輸血後の慢性肝炎

  ①慢性肝炎は活動性と非活動性に大別できる。

 中程度以上の活動性の慢性肝炎はGPT・GOTの上昇がみられるため,血液中の濃度惠を調べることによって,肝臓の炎症程度を調べることが出来る。

したがって,経時的な血液検査結果の取付けが必要である。

   ②外相に関するウイルス性肝炎はB型とC型で,輸血により感染する。

    B型及びC型肝炎は肝臓がんに移行する可能性が約9割と高い。

    ウイルスの有無はRNAがぞんざいするかどうかを調べることによって判明する。

    現在,輸血用血液はすべてウイルステックが行われている。

    B型肝炎についてはワクチンが開発されている。

    B型やC型ウイルスに対してはインターフェロンの投与が行われるが,これにより,8~9割は駆逐できる。もちろん,投与しても,ウイルス消失効果が現れないものもある。そこで,ウイルスの有無を調べる必要が出てくる。・・・・続く

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